$ 0 0 日曜の午後をゆっくり休んで、芥川龍之介の晩年の書簡を読む。岩波の全集でいうと第20巻である。手紙の文体に感心し、トリヴィアルな些事に軽く驚き、晩年の病気について少し鮮明なイメージを得た。手紙にはきびきびと要件を書きながら品格を保ったものが多い。バートン訳『アラビアン・ナイト』全18巻を上海の古書店から買った値が「150円」とのこと。これは、当時の慶應義塾の一年分の授業料であった。