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Channel: 身体・病気・医療の社会史の研究者による研究日誌
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大阪で二つのシンポジウム(3月9日・17-18日)

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大阪市立大学・経済学研究科から、二つの大きなシンポジウムの案内があります。

3月9日 重点研究「健康格差と都市の社会経済構造」シンポジウム

日本における福祉国家の原型
――格差をめぐる医療・社会政策――

会場:大阪市立大学文化交流センター・ホール(大阪駅前第2ビル6階)
  アクセス:http://www.osaka-cu.ac.jp/info/commons/access-umeda.html
日時:2012年3月9日(金)13:00-17:00

高岡裕之(関西学院大学)
  20世紀日本における「社会国家」化
鈴木晃仁(慶應義塾大学)
  戦前期東京における精神医療と社会階層
     -王子脳病院の患者記録の分析から
玉井金五(大阪市立大学)・杉田菜穂(同志社大学)
   日本社会政策論史上における社会衛生学の位置
     -暉峻義等の所説をめぐって

現在、日本では「福祉国家の危機」が叫ばれ、社会保障の改革が求められている。
その一方で貧困や格差の拡大が進みつつあるという現実もある。このシンポジウ
ムでは、現在の格差をめぐる医療・社会政策について考えるために、福祉国家の
原型が成立した20世紀前半に焦点をあてる。

主催:大阪市立大学経済学研究科
共催:医療・社会・環境研究会

3月17・18日 環境史シンポジウム「災害・周縁・環境」

日時:2012年3月17日・18日
場所:エル・大阪(大阪府立労働センター)501・504号室
京阪・地下鉄天満橋駅から300m
http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html

主催:環境史研究会、大阪市立大学経済学研究科重点研究「健康格差と都市の社
会経済構造」
共催:身体環境史研究会、医療・社会・環境研究会

近年、環境と人間のかかわりをめぐる歴史研究が盛んになりつつあります。本シ
ンポジウムでは、森林史・農業史・科学史・日本史・中国史など多様な分野で活
発に研究をすすめている方々に報告していただき、「環境史」の現在とこれから
を考えていきたいと思います。

3月17日(土)(会場:501号室)
■基調講演(13:00-15:00)
・山本太郎(長崎大学) 感染症との共生・・・生態学的、進化学的視点から
 コメント:藤原辰史(東京大学)・瀬戸口明久(大阪市立大学)・脇村孝平
(大阪市立大学)

■周縁の環境史(15:20-18:00)
・池田佳代(広島大学)アメリカ領グアム島 の水資源問題
・中山大将(京都大学)植民地樺太の農林資源開発と樺太の農学――樺太庁中央
試験所の技術と思想
香西豊子 「島」と疱瘡――伊豆諸島、とりわけ八丈島を事例として
 コメント:山本太郎(長崎大学)・飯島渉(青山学院大学)

3月18日(日)(会場:504号室)
■日本の環境史(10:00-12:00)
・戸石七生(東京大学)前近代南関東山村における飢饉と地域社会――天保飢饉
と上名栗村古組
・瀬戸口明久(大阪市立大学)都市と自然――1930年代日本における自然保護運
動と社会階層
・竹本太郎(東京大学)朝鮮総督府山林課長・齋藤音作の緑化思想

■グローバル環境史(13:10-15:00)
・藤原辰史(東京大学)エコロジカル・インペリアリズム――帝国日本における
水稲の品種改良
・村松弘一(学習院大学) 近代中国における西北開発と環境への認識
 全体へのコメント:原宗子(流通経済大学)・村山聡(香川大学)

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