ロンドンのRAでゾファニー展をしていて、イギリスのメディアは、この18世紀の画家の話題で満ちている。その中で、RA友の会の機関誌もTLSも取り上げていた見逃せないエピソードが、ゾファニーが自分の自画像の中にコンドームを描きこんでいたことである。これはイタリアの美術館にあった自画像で、ゾファニーが修道士の僧衣を着ようとしている姿が描かれている。これは修道士のふりをするような、あくどい宗教への皮肉であり、そこにコンドームが描かれているのは、宗教の偽善性だとか、まあその方向のことを示唆しているのだろう。
しかし、私は、18世紀のコンドームが描かれた絵画というのは、実はあまり見たことがなく、これは授業で見せる資料として素晴らしいので、ちょっと資料を作ってみた。